『オカルティズムと現代』H27年度第3回の報告と次回の開催日程平成27年8月2日(日)

『オカルティズムと現代』第3回の報告と次回の開催日程について
7月12日(日)14:00~16:15 YCAM2F多目的室にて第3回を開催。出席者8名。
2名の新規参会者を迎え活況を呈する。
・パーム油とココナツオイルの違いは何処にあるのか、など身近な発言から開始。
・井本邦昭氏の活動紹介から野口整体の現況へと話題が及ぶ。
(受ける側の能力不足等による相伝の難しさと我流に伴う崩れる方向への拡散)
 野口晴哉の愛弟子と五井昌久(白光真宏会)の関係について言及あり。
 また、甲野善紀氏の活動が今「天狗」として触れられる。
・Aさんから「動法」についての教示を受ける。(力の抜けた手刀・九字の切り方)
・その他の話題:
 「田布施」と「踊る神様」(北村サヨと天照皇大神宮教)
 「生長の家」(谷口雅春)
 「千島学説」(造血器官は小腸絨毛である、など)
以下、『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』からの抜粋(「準備」P.55~65):
・準備の段階では感情と思考とがまったく特別の仕方で育成される。この育成を通して、魂体と霊体とに高次の感覚機能や活動器官が与えられる。
・準備段階に必要なのは、人がまったく意識的にこの二つの生命の相に注意力を集中することなのである。
(植物の二つの相:生長と生成ー衰微と死滅 … 独自の感情形式を内的に体験する)
・大切なのは完全なる内的平静を保ちながら、感情と思考の両方に注意力を集中することである。
・事物が何を意味するかを思弁的な悟性の力で決定しようとしてはならない。事物そのものに語らせねばならない。
・高次の諸世界での位置確認:生長と死滅の間を縫って進む道
(感情や思考が現実的な事実なのだという意識を身につける)
・音の世界もまた行の対象になる(音による心情の行:無生物の音と生物の声)
・音を発する存在自体の中で営まれるものだけが魂を充たすまでに到らねばならない。
・全自然がその響きを通して人間に秘密(自然の意味深い言語)をささやく。
・特別の重要さをもつのは他の人間の語る言葉に耳を傾ける仕方である:傾聴
(自分自身の内なるものを完全に沈黙させる習慣をつける必要)
・特に細心の注意を払って観察せねばならないのは、意識の表面に現れて来ない、魂の奥底にひそむ感情の動きである。
・相手の言葉を聴く行為を通して相手の魂の中へ自己を移し入れる。
(相手の本質的部分と融合し同化する)
・自然音との行と結びつくときに生じる新しい聴覚(「内なる言葉」のための知覚能力)
・全ての神秘修行にとって、この(神秘学の教義)研究は必要条件に数えられる。
【文責:学級委員 岡田隆】
次回の開催予定日
第4回 8月2日(日)14:00~16:00 YCAM2F多目的室
 『整体入門』(ちくま文庫)『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ちくま学芸文庫)