『オカルティズムと現代』H27年度第1回の報告と次回の開催日程平成27年6月14日(日)

オカルティズムと現代』第1回の報告と次回の開催日程について
5月17日(日)14:00~16:30 YCAM2F多目的室にて第1回を開催。出席者6名。
基礎テキスト(2冊):①『整体入門』(ちくま文庫)➁『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ちくま学芸文庫)
整体師Aさんから(野口整体の)「愉気」の照応する(シュタイナーの)記述が示される:「その物体を物質的にまったく透明化することができる。」(➁ P.166最終行)
即ち「愉気」とは、アストラル器官であるチャクラの開発(覚醒)によってエーテル体から肉体にまで気が及ぶ操法と見做すことができる。
Aさんが整体師として操法されてきた実感がシュタイナーによって言語化されているとのこと、謂わば、東洋的な(言葉では伝授不可能な)以心伝心の技が、西欧のロゴス的原語によって裏打ちされたことになる。
「愉気」と併せて「行気」についても、テキスト①を読んだだけでは理解できない内的な感覚を、A氏の指導によって実感。(鎖骨行気・腹部行気ほか、Aさんの感応と教示に従って参会者が順に自らの硬結あるいは整体を実体験。)
また、野口晴哉の「天心」あるいは「宇宙の気を通す」をシュタイナーの「霊的合一」と照応させることもできるだろう。
今年度は月1回2時間の枠内で整体の実践を伴う講座となるが、「研究会」の範囲内で何処まで展開できるかが問われる。もとより整体施術の場ではないので「自分で自分の面倒をみることができる」ところまで行けるかどうかが各員の一つの目安になるだろう。
初回の実践に関わり、テキスト➁から「条件」の根本命題を記す:「あなたの求めるどんな認識内容も、あなたの知的財宝を蓄積するためのものなら、それはあなたを進むべき道からそらせる。
しかしあなたの求める認識内容が人格を高貴にし世界を進化させるためのものであるなら、それは成熟への途上であなたを一歩前進させる」(P.35)
【文責:学級委員 岡田隆】

次回の開催予定日
第2回 6月14日(日)14:00~16:00 YCAM2F多目的室
『整体入門』(ちくま文庫)『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ちくま学芸文庫)