『オカルティズムと現代』H27年度第8回の報告と次回の開催日程平成28年1月31日(日)

『オカルティズムと現代』第8回の報告と以降の開催日程について

12月6日(日)14:00~16:30 YCAM2F多目的室にて第8回を開催。出席者6名。
自由発言で話題となった事項(私的コメントを含む);
・不登校とフリースクール(行き場のない子どもたち)
・失われてしまった手仕事(職人技/伝統など)はいかにして回復できるか?
(周防大島から発した大工集団とその技に関連して)
・〈金融〉のネットから逃れられない日常生活の中で〈個〉とその自由を保持し続けるには?
(自給自足.不食生活そのほか/シュタイナーが『自由の哲学』で提示した「倫理的個体主義」)
・数値化によって潰されてきた〈遊び〉の場(外的な時空間にとどまらない内的な閉塞)
・〈真〉と〈善〉を繋ぐ〈美〉=創造的な喜び(芸術)=〈遊び〉=人間が人間であること
(参考資料:シュタイナーの芸術論・シラー『美と芸術の理論/カリアス書簡』・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』etc.)
・〈質〉の問題が〈量〉的に転嫁されることで生じる勘違いあるいは洗脳(マスメディアの常套)
・(手技と関連して)野口整体に見る手指に秘められた力
・脳と皮膚との関係(三木成夫の発生学)~ 野口晴哉の入浴作法
・飯山一郎さんの乳酸菌運動及び豆乳ヨーグルト製法の紹介あり
以下は『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』からの抜粋及び補足
(「霊界参入が与える諸影響」P.139~188);
・「霊的組織」(アストラル体)の変化(霊視による直観的把握による)
・「蓮華」(チャクラ)の規則的な分節化
 ①両目の間にある第一のチャクラ(2弁/後半部エーテル体の開発段階で詳説)
 ②喉頭近くのチャクラ(16弁/思考内容の在り方を霊視する能力/動的形姿の知覚)
 ③心臓近くのチャクラ(12弁/志向の在り方を霊視する能力/魂の暖かさと冷たさ)
 ④鳩尾近くのチャクラ(10弁/才能や能力を霊視する能力)
・霊的感覚器官を開発する修行
②:八つの種類(仏陀の「八正道」と同一内容)
 ⑴表象に対する注意力の喚起 ⑵熟慮による決断 ⑶熟慮の上での発言 ⑷外的行為に節度を設ける ⑸自然と精神の法則にしたがった生活 ⑹自己認識の上に立った行動 ⑺多くを学ぼうと努力する ⑻内面へ眼を向ける
〔八正道:正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定〕
③:六つの行 ⑴思考の制御 ⑵行動のコントロール ⑶持続力の強化 ⑷忍耐(寛容)の行 ⑸信用もしくは信頼の行 ⑹生の均衡の獲得
④:感覚的印象そのものの意識的な支配(幻想や空想への流出口を塞ぐ/意志を鍛える)
 → 形姿と熱であった対象が霊的な光と色とを示すようになる
⑤腹部のチャクラ(6弁/超感覚的世界の存在と交わる)
 全く意識的に自己の存在全体を支配できるように努める(霊魂体の完全な調和)
・エーテル体の開発(「内なる言葉」を聴く能力)
・エーテル体とは肉体の一種のドッペルゲンガーとして現われるところの霊妙な体のことである(それは肉体とアストラル体との中間の段階にある)
・心臓の部分(12弁の蓮華)③に一種の中心点を作り、そこから霊的な流れや動きが出てくるようにする
・瞑想/集中 → 思考訓練(知的な思考力を深化し内面化する)→ 暫定的な中心点(頭部)
・中心点を作る行法 → 頭部から喉頭部の辺り②に移される →(更なる修行)→
 エーテル体の在り方そのものを規定できる:両手に沿って進む流れ ⇔ ①2弁に中心点を持つ流れ
・外からのエーテル体の流れに対する鋭い感受性の獲得:中心点が心臓部③に移される
・「内なる言葉」を理解しうる段階 → 霊界参入
・四つの徳性 ⑴真相を仮象から区別する ⑵真なるものを正当に評価する ⑶⑶の六つの徳性 ⑷内的自由への愛
  → 魂の習慣になるまでに体得されねばならない
・エーテル体の変化(四つの徳性と中心点の移行との関わり)⇒ まったく新しい人生が開けてくる
・高次の見方からすれば、人間の内的営み、自分の衝動や欲望や表象も、自分以外の対象や本性とまったく同じような外的な形姿を示す(内界は外界の一部分となる/魂的本性が鏡像となって立ち現われる)
・霊界を認識するためにはまったく新しい種類の判断を身につけねばならない
(すべてが現実の逆の相として現われる/魂の特性も鏡像のような現れ方をする)
 ⇔ 自分の魂の霊的洞察を要する(霊的鏡像との出会い=自分自身の内部)
・鏡像=低い自我 ⇒ 高い自我(霊的自我の形姿)→ ①2弁の蓮華(高次の霊的存在との結びつき)
・霊界の中への誕生 ⇔ 健全な判断力と明晰な論理的訓練の必要性(高次の自我が必要な能力)
(行法:健全な理性法則と道徳法則)
・胎児が母胎の中で育つように、霊的人間は物質界の自我の中で育つ
(高次の自我もすでに地上生活の間に霊的な法則によって生きている)
・修行者は人生の法則、すなわちカルマを認識する(輪廻転生とカルマの法則)
【文責:学級委員 岡田隆】
来年の開催予定日
第9回 1月31日(日)14:00~16:00 YCAM2F多目的室
 『整体入門』(ちくま文庫)『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ちくま学芸文庫)
第10回 2月21日(日)14:00~16:00 YCAM2F多目的室
 『整体入門』(ちくま文庫)『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ちくま学芸文庫)