『オカルティズムと現代』H26年度第11回の報告と次回の開催日程平成27年4月19日(日)
3月29日(日)14:00~16:00 YCAM2F多目的室にて第11回を開催。出席者4名。
新年度(27年度)の事業計画について報告:キャッチコピーの変更
「シュタイナー神秘学は生の尽きせぬ泉」⇒
「精神科学は野口整体とどのように照応するか?」
(科目名とサブタイトルはそのまま)
基礎テキスト(2冊)の提示:『整体入門』(ちくま文庫)
『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』(ちくま学芸文庫)
以降は自由発言;
お聴きになった参会者から高橋巖さんのCD「HARMONIA」(ハーモニカ独奏)についての言及あり;
演奏のみならず選曲からも 隠された日本的霊性への深い理解と共感が感じられる、など。
それに関連して同参会者から昨秋の講演会で高橋氏が語られた骨子が披露された;
ここでは霊主体従の観点からの「心の旅がらす」の7項についてのみ記します:
1.自分自身と親しくなる
2.親しい人と親しくなる
3.親しくない人と親しくなる
4.(縁のない人と)縁をつける
5.自分のためよりも人のために行う
6.芸術を通して行う
7.人生・生活の中で行う
以下は、テキスト『死者の書』第六講からの任意引用(適宜要約あり);
〔死から新しい誕生までの諸経過〕
・(霊界で観る)特別な種類の外界は私たち自身の過去の世界なのです
繰り返されてきた輪廻転生の中で得た地上界の体験と霊界の体験
・二者択一を迫る諸体験(すべての喜びや悲しみ)→ 霊界での債務
魂の能力に転化する方向 ⇔ 満足感だけを取り出す方向
・物質界で得た苦しみや悩みは霊界においては意志の力となって魂に働きかける
・(霊界の真夜中時を過ぎて)現れてくるひとつの光景:
過去の諸生活とそれに密接に結びついた人間関係の光景
以前の諸体験に決着をつけるために現れる(未来における結果に目を向ける)
・霊界においては嘘によってもたらされた不正に決着をつけることができないのです
→ カルマ的決着をつけようとする衝動
・能力を獲得しようとするときの四大霊の妨害:他者に憑依して敵対しようとする
・地上の生活と霊界の生活との間のカルマ的関連
夭折者や不慮の災難死 → 残された生命力が(霊界において)知的な認識力となる
・霊的生命力だけが霊界の中へ光を投げかけるのです
・霊的生活の諸条件を(まず本能的に)次いで意識的に魂の中に生かす必要が生じている
・霊的な存在は自然秩序の中であろうと私たち自身のなかであろうと同じ法則に従っている
・今到るところに社会的潰瘍形成へのおそろしい素地が作られつつあるのです
(生産のための生産ー文化癌)
・霊界の生活は新しい地上生活のための原像を~育ててくれているのです
新しい地上生活にふさわしい遺伝的特徴をもった両親のところに引き寄せる(霊的な磁力)
・たいていの人間は霊的に早産させられているのです
・霊界での真夜中時に霊の働きが憧れを一種の光に変化させる
自我の思い出の保持=キリストの中に死んでゆく(キリスト衝動)
・聖霊の導き(キリストの衝動によって聖霊の衝動が強められる)
・霊が魂を捉えますと魂がこの霊を体の中にまで持ち込むのです
聖霊を通して人間の魂は目覚めさせられるのです
【文責:学級委員 岡田隆】
次回の開催予定日
第12回 4月19日(日)14:00~16:00 YCAM2F多目的室
テキスト『シュタイナーの死者の書』(ちくま学芸文庫)全体