まちの未来・イメージ工房 平成27年度第5回ゼミの御案内10月12日(月・祝)

やまぐち街なか大学 IDOM
まちの未来・イメージ工房
―平成27年度第5回ゼミの御案内―
次回のゼミ開催日程が決まりましたので、ご案内いたします。皆様のご参加をお待ちしています。
10月12日(月・祝) 14:00~15:30
コーディネーター 前田哲男氏(山口県立大学教授)
テーマ :中国山地の挑戦②
会 場 小郡地域交流センター1階 実習室
    (住所:山口市小郡下郷609番地1)
駐車場 有り
参加料 無料
【お問合せ先】 イメージ工房学級委員 棟久
TEL 090-7130-6213  E-Mail iria@c-able.ne.jp

やまぐち街なか大学 平成27年度
まちの未来・イメージ工房(第5回) 開催記録メモ
1 日時及び場所
平成27年10月12日(月:祝) 14:00~15:30  小郡地域交流センター・実習室
2 開催テーマ  中国山地の挑戦②
3 内 容
本日のゼミでは、第3章で新しいタイプの地域づくりの事例として紹介されている広島県三次市青河地区について、前田先生から要約した資料によりお話がありました。
青河地区は、市町村合併前の旧三次市南部にあり、中山間地域の色彩が強い三次市の中では比較的平坦な地域です。地区の人口は483人で中心に小学校があります。青河自治振興会が作成した地域まちづくりビジョンには、「学校を地域の学校と受け止め、支援・協力を惜しまぬ町」「少子高齢化に起因する諸問題に積極的に取り組む町」という二項目が書き込まれています。
青河地区には特徴的な二つの動きがあります。その一つが、2011年より実施されている「輸送サポート」です。これは自治会振興会の会員が三次市中心部のスーパー、病院、市役所などに行く際に送迎をするものであり、8人乗り乗用車をリース契約で借り上げ、週3回、3往復しています。経費は振興会会員から集める会費で賄い、運転手も会員のボランティアです。2013年度の実績では、延べ1,753人が利用しています。
もう一つは、移住者のための住宅整備です。小学校の児童数が減少することに危機意識を持った9人の住民が、一人当たり100万円を出資して立ち上げたのが「有限会社ブルーリバー」です。出資時の約束で「脱退しても返金はせず利益が出ても配当しない」としています。通常であれば行政に公営住宅整備を要望するところですが、青河の人々はそれをしませんでした。それは入居者を選ぶに当たり、入居条件を小学生のいる家族であることや地域行事に参加することなど、自分たちの目指す地域づくりに資するものにしたかったからです。
ゼミの中では、住民自らが100万円を出資してまで住宅整備を行うことについて様々な意見がありました。自助・共助・公助の中で住民と行政の役割分担を考えたときに、はたして山口で青河地区のような人々が出てくるでしょうか。
このような積極的で革新性のある地域づくりは今のところ稀なことかもしれませんが、国を挙げて地方創生が活発化する中で、今後はもっと奇想天外な動きが出てくるに違いありません。広域県央中核都市づくりと協働によるまちづくりを提唱する山口市では、これからどのような地域づくりが行われて、どんな未来が待っているのか興味は尽きません。
◎本日のゼミで学んだこと
「熱意」の表れ方。