現代アート考 第1回 令和元年6月14日(金)19:00~20:30

現代アート考 第1回
令和元年6月14日(金)19時~20時30分
第1回 入門編1 アートにおけるモダニズム
会 場 山口情報芸術センター(YCAM)2F多目的室

参加人数 9名
講座内容
最初に、今年度から新たに始めた「現代アート考」の趣旨説明があり、9月までの前期で入門編を3回開催し、10月以降の後期は応用編であることが紹介された。続いて、モダニズムについて、ジェーン・ターナー編『美術事典』の記述をもとに解説があった。19世紀半ばのボードレールの「近代生活の画家」にその萌芽があり、1920年代に「モダン・アート」という呼び方が一般化し、60年代にC.グリーンバーグの評論によってモダニズム美術史観が確立され、70年代にはフェミニズムからの批判等によって失効したが、90年代においてもその影響は残っていた、という歴史であった。その後、H. H. アーナスン『現代美術の歴史』の第7章から第27章までの各章の要約と作品図版によって、20世紀における美術と建築の代表作を振り返り、モダニズム美術史観に収まらない作例なども確認し、意見交換を行った。

参加者からの感想や、科目実施を通して学んだこと
・入門編ということで参加したら、かなり高度な内容だったので、話についていくのが大変だったが、その分勉強になった。
・後半の通史部分が1冊の本を題材にしていたため、一貫性もあり、その分批評もしやすかった。うろ覚えだった部分を再確認することができて、良かった。
・たくさんノートをとった。紹介された本を実際に自分でも読んでみようと思う。