山口盆地考 2018 第8回 平成30年11月30日(金)

山口盆地考2018(第8回)
平成30年11月30日(金) 19:00~20:30
講師 渡辺栄(アーティスト)+渡辺京太
テーマ :「イタリア~アートな生活と街づくり」
会 場 山口情報芸術センター・多目的室
講座内容
 イタリア、ミラノに長く滞在されている渡辺夫妻より、初期キリスト教時代のモザイク画から、美術学校の生徒たちが制作発表している最新のアート表現まで、約1時間に編集された映像を視聴しながら、ご紹介頂いた。レオナル・ド・ダヴィンチの《最後の晩餐》やミケランジェロの《ロンダニーニのピエタ》、ロンバルディア派の画家たちの作品など、必見の作品から、日本ではあまり知られていない珍しい作品まで、じっくり鑑賞できた。
 ミラノの街並みは大聖堂を中心に同心円状に広がっている。また、ドゥオーモ広場、メルカンティ広場、スカラ広場など、市内各所にある広場が市民生活に重要な役割を果たしている。ミラノ・コレクションなどによって、最先端の流行発信地としてのイメージが強いが、実は、地下鉄駅構内に古代ローマの遺跡が保存されているなど、歴史を大切にしており、新しい表現も伝統への深い理解から出てきている、ということをお話頂いた。

参加者からの感想や、科目実施を通して学んだこと
 映像試聴後の質疑応答では、小説『ダ・ヴィンチ・コード』が提示した《最後の晩餐》の新解釈や、デ・キリコの晩年の作品、2015年に開催されたミラノ万博、ミラノの美術学校の様子についての質問が出た。
 1時間の映像に、42ものトピックが簡潔に編集してあり、大変充実した講座だったと、参加者の多くから大好評だった。