まちの未来・イメージ工房 平成27年度第3回ゼミの御案内 8月9日(日)

やまぐち街なか大学 IDOM
まちの未来・イメージ工房
―平成27年度第3回ゼミの御案内―
次回のゼミ開催日程が決まりましたので、ご案内いたします。皆様のご参加をお待ちしています。
8月9日(日) 14:00~15:30
コーディネーター 前田哲男氏(山口県立大学教授)
テーマ :地域づくりのフレームワーク
会 場 小郡地域交流センター1階 実習室
    (住所:山口市小郡下郷609番地1)
駐車場 有り
参加料 無料
【お問合せ先】 イメージ工房学級委員 棟久
TEL 090-7130-6213  E-Mail iria@c-able.ne.jp

まちの未来・イメージ工房(第2回) 開催記録メモ
1 日時及び場所
平成27年7月12日(日)14:00~15:30 小郡地域交流センター・実習室
2 開催テーマ「地域活性化」から「地域づくり」へ
3 内 容
本日のゼミでは、第2章「地域づくりの歴史と実践」の前半部分について、前田先生から要約した資料等によりお話がありました。
筆者は「地域づくり」とそれに類似する「地域活性化」及び「地域再生」という3つの言葉について、地域振興関連図書のタイトル別出版軒数の分析を行っています。それによると80年代から今に至るまで「地域づくり」という言葉は使われてきていますが、86年から93年にかけて「地域活性化」が急増し、2000年代に入ると「地域づくり」とともに「地域再生」という言葉も急増します。
「地域活性化」が多用される1980年代後半から90年代前半は、バブル経済の時代であり、ウォーターフロント開発、リゾート開発、民間活力導入という当時を象徴する外来型経済開発が行われていました。
このようなリゾート開発を中心とする「地域活性化」の反省の中で論じられたのが「地域づくり」です。
「地域づくり」というものには、自らの意思で地域住民が立ち上がるという「内発性」、地域の特性を生かすという「総合性・多様性」、従来とは異なる新たな仕組みをつくり出す「革新性」という要素が含まれています。
また「地域再生」というものには、従来以上に困難な局面からより強力な地域づくりが求められるという現実が込められているのでしょう。
ゼミの中では、東京にある自宅マンションの建て替えに伴って現在山口市で仮住まいをされているKTRさんから「山口市の暮らし2年間の体験から」及び「10年後高齢者が安心して暮らせるまちは?」と題したレポートの発表がありました。
どちらも自身の実体験に基づいてしっかりとまとめられているものなので、ここにその一部を紹介します。
『昨年は「地方消滅」という言葉に大きな衝撃を受けた人が多いだろう。(-中略-) ところが地方は人口が減るので各種の施設にゆとりが生じているようだ。山口市では県立図書館や市立図書館でゆったりと本が読め、市の陶芸教室では土と焼成費用だけでいつでも利用できる。
また維新百年記念公園のジョギングコースやテニスコートは休日でも空いている。郊外に展開した住宅をもう一度中心市街地に再集約してコンパクトなまちづくりを進めれば、既成市街地に整備したこれらの都市施設を有効利用できるだろう。』
◎本日のゼミで学んだこと
都市の再開発ではなく、既存施設を生かした都市の手直し。