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まちの未来・イメージ工房
―平成25年度前期第4回ゼミの御案内―次回のゼミ開催日程が決まりましたので、ご案内いたします。皆様のご参加をお待ちしています。
9月28日(土) 14:00~15:30
コーディネーター 前田哲男氏(山口県立大学教授)
テーマ:衰退した商店街を再生した町
会 場 小郡地域交流センター1階 実習室
住所:山口市小郡下郷609番地1
駐車場 有り
参加料 無料
【お問合せ先】 イメージ工房学級委員
山口市嘉川4503 棟久和成
TEL 090-7130-6213
E-Mail iria@c-able.ne.jp
やまぐち街なか大学 平成25年度(前期)
まちの未来・イメージ工房(第4回) 開催記録メモ
1 日時及び場所
平成25年9月28日(土) 14:00~15:30 小郡地域交流センター・実習室
2 開催テーマ 衰退した商店街を再生した町
3 内 容
本日は、ケース④で取り上げられている大分県豊後高田市について、前田先生から要約した資料によりお話がありました。豊後高田市は国東半島の北側の小都市で、古くから海路交通により関西方面との交流が盛んで、戦後から1960年代までは、大手企業の支店・支社が立地する国東半島の経済的な中心地として繁栄していました。しかし、高度成長期にモーターリゼーションが進むと、大分観光の拠点である別府や湯布院の反対側に位置し、観光ルートからはずれた豊後高田の商店街は徐々にお客さんを失っていきました。
豊後高田商店街は、最初は国のメニューにしたがって活性化のための活動をしてきましたが上手くいきませんでした。そして最後の最後に地元の人がたどり着いたのは、自分たちが一番元気だった頃に戻ろうという原点回帰の発想です。こうして進み始めたのが「豊後高田昭和の町」です。昭和の町は、①建築再生、②歴史再生と商品再生、③商人再生から成り立っています。特に「昭和30年代」という時代設定が巧みで、現在進行形の歴史村というのがコンセプトです。そして、最初は恐る恐る始めた昭和の町も、街並みが充実していき、観光客ゼロの商店街が、わずか数年で観光客20万人を数える人気商店街となりました。
ゼミの中では、商店街支援のための税金投入について議論しました。昭和の町を最初に仕掛けた人は、「補助金頼みのアイディアは補助金を出してくれる人を向いていて、肝心の商店街に来てほしいお客さんのことをあまり考えていなかった。」と反省しています。豊後高田の成功の秘訣は、自分達の地域の魅力を自分達が見つけて団結したことにあるようです。また、最初から商店街全体の合意をとろうとしなかったことは賢明です。総意を得るのは不可能でも、一部の賛成者を見つけ出すのは難しくありません。そして、賛成した人たちと先に進めればよいだけです。このことは商店街に限らず、地域づくり全般にいえることだと思います。
◎本日のゼミで学んだこと}
全員合意ではなく、賛成してくれる人から進める。