まちの未来・イメージ工房 平成25年度前期第2回ゼミの御案内 7月27日土曜日

平成25年度前期第2回ゼミの御案内次回のゼミ開催日程が決まりましたので、ご案内いたします。
皆様のご参加をお待ちしています。
7月27日(土) 14:00~15:30
コーディネーター 前田哲男氏(山口県立大学教授)
テーマ:衰退する駅前と伸びる郊外の町
会 場 小郡地域交流センター1階 実習室
住 所:山口市小郡下郷609番地1
駐車場 有り
参加料 無料
【お問合せ先】 
イメージ工房学級委員 棟久和成
TEL 090-7130-6213
E-Mail iria@c-able.ne.jp

 

やまぐち街なか大学 平成25年度(前期)
まちの未来・イメージ工房(第2回) 開催記録メモ

1 日時及び場所
平成25年7月27日(土) 14:00~15:30  小郡地域交流センター・実習室
2 開催テーマ 衰退する駅前と伸びる郊外の町
3 内 容
本日は、ケース②で取り上げられている千葉県木更津市について、前田先生から要約した資料によりお話がありました。木更津市は、房総半島の中央部東京湾に面した商業都市です。
木更津市のコーホート図(2000~05)は、「15~19歳で増加、20~24歳で減少」という点はケース1と同様ですが、「35~39歳でほんのわずかプラス」となり、同時に「5~9歳、10~14歳でプラス」になっています。これは、子育て世代が流入している兆しを示します。更に、2006~2008年の時系列でコーホート図を見ると、コーホート図の波が年々上昇しています。大量に流出していた20~24歳の減少幅が縮まり、5~9歳、10~14歳世代の増加幅も大きくなっています。このプラス転換の理由は、東京湾を横断する道路アクアラインを使って品川、横浜方面へ通勤、通学が可能になった(特に07年の通勤割引開始以降、急に増加)ことにあります。また、木更津の地価は東京西部に比べて10分の1です。その結果、多くの人が木更津に住んで東京・神奈川に通うというライフスタイルを選び始めました。
このような状況の中でも木更津駅前では、市街地再開発事業でキーテナントだった木更津そごうが2000年に閉店し、そのビルを市が購入して04年に激安スーパーや100円ショップを入れて施設をリニューアルオープンさせましたが、09年にはそれも閉店しました。このように中心市街地が衰退したままなのに対し、アクアライン近くの郊外では、12年に三井アウトレットモールがオープンして大いに賑わっています。本書の中で著者は、衰退した駅前を活性化する方策について、老朽化した市役所を取り壊して跡地を売却し、その資金で駅ビルに市役所を移転させることを提案しています。

ゼミの中では、「山口・小郡都市核」のことが話題になりました。木更津市の事例から、これからの社会を考えるうえで、鉄道と車の選択が大きな岐路になるように感じます。つまり、一定の制約はあるけども公共交通を選ぶのか、一人ひとりの自由度の高い車社会を続けるのかということです。小郡都市核は、鉄道の町として栄えてきた歴史があります。そして現在、新山口ターミナルパーク整備事業が進行中ですが、地域を活性化させる道筋がなかなか見えてきません。そうするとこれから市役所の移転話が俎上に載ってくるかもしれません。いずれにしても本市は、近い将来重要な選択を行うことになるでしょう。

◎本日のゼミで学んだこと
高齢化社会の中で、必要なインフラは何になるのか