ホロコーストの勉強会第6シーズン ~ 信仰 ~
第4回 アウシュヴィッツ以降の神
平成31年1月19日(土) 14:00~16:00
会 場 山口ふるさと伝承総合センター
山口市下竪小路12番地、TEL: 083-928-3333
講 師 柳田 親志 氏
定 員 10 名程度
参 加 費 無 料
【問合せ先 : 柳田】 090-7594-2918
E-Mail 1572kaori@gmail.com
詳しくは下のリンクを参照ください
https://sites.google.com/site/
参加人数2名
講座内容
本日のゼミでは、今シーズン第4回目のテーマとして、ドイツ生まれのユダヤ人哲学者Hヨーナスの著書「アウシュヴィッツ以降の神」について話しました。
「アウシュヴィッツがさしだしたものは、ただ無へとむかう機会だけでした。そこで死んだひとたちは信仰のために死んだわけではありませんでした。ーーアウシュヴィッツが猛威をふるった間、神は沈黙した。神はそれを欲したからではなくそうできなかったから介入しなかった。ーー神は力を断念した、しかしながら、神をたたえている。というのは、断念がなされたのは、私たちが存在できるようにするためだからです。」という言葉の解説を試みました。
また、1月は国際ホロコースト記念日が1月27日に訪れるので、この記念日のことや、当日の新聞の国際政治欄などに注目されるよう勧めました。
参加者からの感想や、科目実施を通して学んだこと
今回は、2名の参加者がありました。
参加者からは、ユダヤ人の信仰に関して様々な感想が寄せられました。
・現代のユダヤ人の信仰、ユダヤ教はどのようなものか。原理主義から世俗主義などその度合いが様々あるようにみえ、各々の割合、多数派はなにか。
・ユダヤ人にとってホロコーストの受難と、現在のイスラエルでおきているユダヤ人入植やパレスチナ問題に違和感あり。パレスチナ人に対し寛容でないように感じる。
・立山良司著「揺れるユダヤ人国家:ポスト・シオニズム」を推奨。イスラエルの宗教、政治状況の参考になるとのこと。
・マルチンルーバー著「我と汝」を推奨。ユダヤ人の哲学的な思考に参考になるとのこと。
ホロコーストと現在のイスラエルを語るには注意が必要で、米国や世界では、イスラエル批判は反ユダヤ主義と見なされる場合があることに注意を促しました。