第一人者が哲学書解説 講座「スピノザの世界」第2回 平成30年11月25日(日)13:30~16:30

やまぐち街なか大学で10月8日・11月25日連続開催

第一人者が哲学書解説 講座「スピノザの世界」

やまぐち街なか大学(名誉学長:廣中平祐 委員長:伊藤彰)は10月8日(祝・月)と11月25日(日)の2回シリーズで、講座「スピノザの世界」を開講します。参加費無料。デカルトの影響から出発しつつ、まったく違う「神とは世界そのもの」という汎神論に行き着いた17世紀オランダの哲学者スピノザの主著『エチカ』を、第一人者が解説します。

「デカルトってご存知ですか?『我思う、故に我あり』って言った……。
 デカルトでさえ、ガリレオ、コペルニクス並みに教会から目をつけられていたのに、
 デカルトの道具立てを使って、もっと危ないことを考えたのがいたんですよ。
 聖書じゃ、神様が世界を作ったって書いてましたがね、
 この人は、作ったも何も『神様が世界そのものだ』ってんです。
 あなたも神様の一部、私も神様の一部。
 そりゃ無神論だって、おかんむりの人も多いんです。
 あと、この人、今起こっていることは玉突きの連鎖みたいなもんだから、これから起こることも決まっているっていうんです。
 自分たちが何しようか自由に選んでるって思ってるのは、単なる錯覚だって。
 あの人自身はめちゃくちゃいい人なんですよ。
 でも、そんな考えで、どうやって敢えていいことができるってんでしょうね。
 書いている本は本当に数学の証明みたいでとっつきにくいし。
でも、危険な本が、一番面白いんですよねぇ……。」(発言者不詳)

日時
◆第1回目
10月8日(月・祝)13:30~16:30
テーマ「神即自然について」
◆第2回目
11月25日(日)13:30~16:30
テーマ「人間について」

会場山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路12番地)創作室2(定員20人)

講師:上野修氏(大阪大学名誉教授・山口大学時間学研究所客員教授)

1951年京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、大阪大学助手、山口大学助教授・教授、大阪大学大学院文学研究科教授を経て、現在、大阪大学名誉教授・山口大学時間学研究所客員教授。専攻は哲学、哲学史。主な著書に『デカルト、ホッブズ、スピノザ』(講談社学術文庫、『精神の眼は論証そのもの』(学樹書院)の文庫化)、『スピノザの世界』(講談社現代新書)、『スピノザ『神学政治論』を読む』(ちくま学芸文庫、『スピノザ――「無神論者」は宗教を肯定できるか』(日本放送出版協会)ほかの再編集・文庫化)、共著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社)、『〈私〉の哲学を哲学する』(講談社)などがある。

講師より:『エチカ』で有名な哲学者スピノザ (Baruch de Spinoza 1632-1677)は、いったい何を考えてあのような不思議な本を書いたのだろうか。『エチカ』は全部がユークリッドの幾何学のようなスタイルで書かれていて、なかなかとっつきにくい。この講座では神即自然を説いたとされるスピノザの哲学を、ぶっちゃけたところ…という感じでご紹介します。どんな質問にも答えます。

受講申込方法

「スピノザの世界参加希望」と明記の上、住所・氏名・職業・連絡先(電話・FAX・メール)を添えて、下記1~4のいずれかでご連絡下さい。数日中に折り返しご連絡します。

1.やまぐち街なか大学ウェブサイトの申込フォーム(https://www.idom.jp/

2.郵送 〒753-0084 山口市銭湯小路17-1やまぐち街なか大学事務局「受講申込」宛

3.FAX 083-934-3518  4. 電話 080-5238-3398(担当:熊谷)

本講座問い合わせ先:担当 網野(ashitoamino@yahoo.co.jp・090-9468-6850)まで

やまぐち街なか大学(運営:やまぐち街なか大学実行委員会 実行委員長:伊藤彰)

山口の街いっぱいをキャンパスとして、楽しく学ぶ手づくりの大学です。講師がテーマを決めるのではなくて、市民がテーマを選びます。テーマにふさわしい大学の先生や「街の達人」の方にコーディネーターになっていただき、講座のお世話をしていただきます。