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まちの未来・イメージ工房
―平成28年度第3回ゼミの御案内―
平成28年9月11日(日) 14:00~15:30
コーディネーター 前田哲男氏(山口県立大学教授)
テーマ :「地球の限界の克服」という課題
会 場 小郡地域交流センター 1階 実習室
(住所:山口市小郡下郷609番地1)
駐車場 有り
参加料 無料
【お問合せ先】 イメージ工房学級委員 棟久
TEL 090-7130-6213 E-Mail iria@c-able.ne.jp
やまぐち街なか大学
平成28年度まちの未来・イメージ工房(第3回) 開催記録メモ
1 日時及び場所
平成28年9月11日(日) 14:00~15:30 小郡地域交流センター・実習室
2 開催テーマ 「地球の限界の克服」という課題
3 内 容
本日のゼミでは、本書の中間総括「地球の限界の克服という課題(マネーとは異なる豊かな解決策を)」の部分を要約した資料及び平成28年8月10日に国の有識者会議から公表された「地域の課題解決を目指す地域運営組織(その量的拡大と資質向上に向けて)」の中間報告資料により前田先生からお話がありました。
世界では今「食料高騰」が異常なまでに進んでいます。また「獏食」と呼ばれる現象が本家ともいえる中国から新興国にも広がっています。草原の保水機能を高めていたと見られる潅木が開発でどんどん切られ、畑では旱魃が頻発するようになりました。それでも開発は続けられています。限界が近づいているこの状況にどう立ち向かうのでしょうか。
著者の取材に対し、世界屈指のPEファンドの共同創業者であるヘンリー・クラビス氏が、マネーによる解決策を語ってくれました。「世界全体を見渡し限界に達した、あるいは環境が悪化してすぐにでも対応しなければならないところを特定する。必要な額を計算し、信じられないほどの額のマネーをつぎこむ。世界中から有効な先端技術を選び出し、適切な形で問題を起こした地域に重点配備する。そうすれば結果はおのずと出る。地球の問題に対しての結果も、投資に対するリターンという結果も。」と彼は自信に満ち溢れていました。しかし著者は、マネー資本主義の中で考えうる最高の答えを聞いた気がしたとしながらも、この答えには、それぞれの地で生きる人々の日々の営みへの視点が欠けているとし、「里海資本論」というまったく別物の解決策を提示しなければならないとしている。
ゼミの中では、地域運営組織に関して様々な意見交換をしました。地域運営組織を機能から見ると、地域課題の解決方法を検討する「協議機能」と、その課題解決に向けた取組みを実践する「実行機能」に分類されます。また、組織形態から見ると、協議機能と実行機能を併せ持つ「一体型」と、協議機能と実行機能を切り離して、いずれかの機能を有する「分離型」があります。
山口市の地域づくり協議会は、自治会を母体としているものが多く、現状では協議機能を主とした一体型となっていますが、これから事業を進展させるためには、機動的な意思決定や事業リスクを切り離す等の観点から、分離型に移行する時期に来ているように思います。
◎本日のゼミで学んだこと
問題解決の「解」を行動が伴うように本気で考える。