『オカルティズムと現代』
第8回の報告と次回の開催日程について
12月21日(日)14:00~16:30 YCAM2F多目的室にて第8回を開催。
出席者6名(男3・女3)。
第二講で述べられている時間的遡行から前世へ向う場合についての質疑あり、
以下はその概略説明と現時点での補足要約:
第一講では物質的身体の外での謂わば空間的体験が示されるのに対して、第二講では同じ体験内容が時間的体験として語られている。
それはマクロコスモスへのエクスタシー的な拡張とミクロコスモスへの内的沈潜として対照させることもできるが、いずれも人間の本性に根差した秘教的な体験である。
顕教的には知覚・思考・感情・意志という四つの内面領域が、内と外の逆転という秘教的な光の下で示され、それらがどのような人間形姿として体験されるのか、などが第一講の講義内容である。(思考ーエーテル体・感情ー筋肉/結晶化されたカルマー惑星・意志ー骨格ー全宇宙・自我ー太陽 etc.)
第二講で述べられる内的沈潜は記憶力の助けを借りて霊界へ赴くもう一つの身体離脱の道である。想起力の強化によって人生を遡行し、記憶像の間から立ち現われてくる霊的なものを引き出し、誕生と受胎を超えて遺伝と結びつく以前の霊界に到る時間的体験である。
更に第三講では、人間の本性が霊的体験の三つの在り方(霊視・霊聴・霊的合一)と関連付けられ、境域の守護霊にも言及される。
質疑では、誕生以前への遡行に伴う空間体験(プララヤ)の恐怖と懐かしさ、そこを超えて前世へ至ることへの逡巡も話題となった。前世の死の向うの人生、そのまた前世への遡行が何処まで可能なのか?
『神秘学概論』の「宇宙の進化と人間」を援用すれば、月紀の地球的繰り返しであるレムリア期に男女の分離と死が始まり、受胎と遺伝、カルマが生じたと見ることができる。
前世の物語として『ジャータカ』(本生譚)にも言及。
【文責:学級委員 岡田隆】
以降の開催日程
第9回平成27年1月11日(日)14:00~16:00
YCAM2F多目的室
テキスト『シュタイナーの死者の書』(ちくま学芸文庫)第二部 第四講
第10回平成27年2月8日(日)14:00~16:00
YCAM2F多目的室
テキスト『シュタイナーの死者の書』(ちくま学芸文庫)第二部 第五講